ヴィーガンとは？ヴィーガンの種類を理解しよう【あなたはヴィーガンを名乗れないかも？】

最近ヴィーガンになる人が増えてますが、同じくヴィーガンをやめる人も一定数います。

ヴィーガンをやめる理由として意外な原因なのが、ヴィーガン同士の派閥。

このページではヴィーガンの種類と、今起きているヴィーガン同士の派閥についてまとめました。

ヴィーガンとは？

ヴィーガンとは「完全菜食主義者」と言われてますが、現代では「動物製品の使用を排除しようとする生き方」と定義するようになっています。

ヴィーガンの歴史は古く、現代ではヴィーガンの意味や考え方は時代に合わせて変わりつつあります。

ヴィーガンの歴史は、1944年にさかのぼる。

イギリスの「レスターベジタリアン協会」から脱退した少数のグループが結成したのがヴィーガンの始まりと言われています。

ベジタリアンは乳製品や卵を食べますよね？

彼らは動物由来の製品を一切使用しない事を選択し、広めるために脱退して新しいグループを作ったそうです。

今はヴィーガンの言葉の意味は変わりつつあります。

昔は、「動物由来は一切食べない。使わない」という考えが一般的でしたが、そこまでガチガチにすると世の中に受け入れられないんですよね。

だから、今アメリカでは、「動物由来の製品を、自分が食べたり着たりする目的から排除しようとする生き方」と定義されています。

つまり、

昔	動物製品の使用を排除した人
今	動物製品の使用を排除しようとする生き方

と定義がゆるくなりました。

ゆるくする事によって、ヴィーガンにちょっとでも興味がある人達が、ヴィーガン生活を取り入れやすくしたんですね。

でも目的は変わらず、「動物の搾取と屠殺を無くすこと」です。でも無くすにはまず減らすことを考えないと、なかなか進まないんですね。

日本や韓国ではその考えはまだ復旧しておらず、今も「動物製品を排除した人」がヴィーガンとされています。

そして日本では、旧ヴィーガン vs 新ヴィーガンの派閥が問題となって、海外ほどヴィーガンが増えない原因になっています。

ヴィーガンの派閥を説明する前に、まずはヴィーガンの種類について知ることが必要です。

ヴィーガン・ベジタリアンの種類

ヴィーガンとベジタリアンには多くの種類があります。

かなり複雑なので、わかりやすい表にまとめました。

一般的に知られるヴィーガンタイプ

日本で一般的に知られているのは、この5種類ですので、とりあえずこれだけ覚えればいいでしょう。

◯: 食べる、✕: 食べない、△: 時々食べる

	肉	魚	卵	乳製品
ヴィーガン
ラクト・ベジタリアン
オボ・ベジタリアン
ラクト・オボ・ベジタリアン
ペスコ・ベジタリアン

この区分は、簡易的に分けられたもので、実際はもっと複雑に分けられています。

一般的に知られていないヴィーガンタイプ

上の表ではヴィーガンはひとくくりにされていますが、ヴィーガンの中でもいくつかの種類に分けられています。

◯: 食べる、✕: 食べない、△: 時々食べる

かなり細かくわけられていますね。

ここまででお腹いっぱいかと思いますが、もっと詳しく知りたい人のために一つずつ説明しますね。

・・・。

あ、ヴィーガンの派閥についてはぜひ読んでほしいので、下まで飛ばしてくださいね！

ヴィーガンの派閥まで移動

それぞれがヴィーガンになった理由

念の為ヴィーガンになった理由の表も載せておきます。

◯: 当てはまる、✕: 当てはまらない、△: 可能性がある

	環境改善	動物愛護	健康思考	宗教
ジャストヴィーガン
ダイエッタリーヴィーガン	△	△
ホールフードヴィーガン	△	△
ローフードヴィーガン	△	△
グルテンフリーヴィーガン	△	△
ラクト・ベジタリアン
オボ・ベジタリアン
ラクト・オボ・ベジタリアン
ペスカタリアン
ポロタリアン
フレキシタリアン	△	△	△
セミベジタリアン	△	△	△
フルータリアン
フリーガン
宗教的ヴィーガン

ヴィーガン同士の派閥

ヴィーガンの考え方は賛否両論あるため、ヴィーガン同士でも派閥があり、揉め事が減らないのが現状です。

なぜヴィーガン同士で派閥が起きるのか？

上でも説明しましたが、ヴィーガンの中には、

といった、完全にヴィーガンではないが、自分のできる範囲でヴィーガン食を取り入れている人達が存在します。

でも彼らは、フレキシタリアンなんて言葉を聞いたことが無いので、「自分はヴィーガンだ」「週に２日だけヴィーガンだ」などの発言をします。

すると厳格なヴィーガンは「中途半端だ」「お前らはフレキシタリアンだ」「ヴィーガンを名乗る資格など無い」などと厳しい批判が生まれます。

こういった状況から、

という派閥が生まれます。

ゆるヴィーガンの中には健康志向ヴィーガンも含まれており、革製品を使うことを批判されたりします。

動物実験から完成した薬品の使用も批判されることも。

ヴィーガン同士の派閥はヴィーガンを減らす

厳格なヴィーガン群に批判された、ゆるヴィーガン達は面白くない思いをします。

それがキッカケで、ヴィーガンをやめる人も出てきます。

さらにひどい場合は、反ヴィーガンに変わって、ヴィーガンを批判する過激派肉好きになってしまう場合もあるようです。

厳格なヴィーガン群はヴィーガンの邪魔？

厳格なヴィーガンもそうでない人も、目指すところは同じです。

厳格なヴィーガンがゆるヴィーガンを批判することで、ヴィーガン社会を逆に遠ざけている結果となってしまっています。

でも厳格ヴィーガン群が、あちこちでデモ活動したりすることで、ヴィーガンに興味を持ち出す人も多くいることも事実です。彼らなしではヴィーガン社会の実現は難しいでしょう。

大事なのは厳格なヴィーガンがゆるヴィーガンを受け入れて育てること。

ゆるヴィーガンを受け入れなければ、離れてしまうし敵に回ることもありえます。

厳格なヴィーガンは言い換えれば大人ヴィーガンです。

ゆるヴィーガンは言い換えれば子供ヴィーガンデス。

子供ヴィーガンはまだ未熟なだけ。育てれば、いずれヴィーガンになれる卵だという事を大人ヴィーガンが理解すれば、必ずヴィーガンが増えます。

そのとおり。

ヴィーガンの種類なんてどうでも良いこと。むしろ種類なんてあるから派閥が生まれるんです。

冒頭でも言ったとおり、海外ではすでにヴィーガンの定義が変わってきています。

昔	動物製品の使用を排除した人
今	動物製品の使用を排除しようとする生き方

ヴィーガンが生まれた目的は、動物由来の製品や食品を無くすこと。

それがゴールだとするなら、「動物製品を排除する生き方」をヴィーガンの定義としたほうが、ヴィーガン同士の派閥もなくなります。

そして「ヴィーガン」という言葉のイメージが良いイメージに変わっていけば、どんどんヴィーガンが増え、結果的に動物由来の製品食品を無くすことに近づけます。

まとめ

ヴィーガンの定義は変わりつつある。

昔は「動物製品の使用を排除している人」だったが、今は「動物製品の使用を排除しようとする生き方」と定義するようになっている。

厳密には、

と様々な種類に区分されているが、この区分が原因でヴィーガン同士の派閥がおきていてそれが原因で、ヴィーガンが減ってしまうことがある。

「動物製品の使用を排除しようとする生き方」と定義することで、派閥をなくし、よりヴィーガンが生きやすい世の中になりつつある。